個人サロンなどを含めると全国に2万件近くあると言われるエステサロンですが、開業後3年以上事業を継続できているサロンは実は半数もありません。そんな競争が激しく経営が厳しいエステサロン業界でも、正しく経営すれば、高確率で事業を安定させることができます。
そこで今回は、
- 経営を成功させるための開業準備
- 経営を安定・成長するためのポイント
の2つについて順番にご紹介します！
エステサロンの経営は、ポイントをつかめていないと厳しいものではありますが、リサーチや計画、実行それぞれで要点をきちんと押さえていれば3年5年10年と続くエステサロンに成長させることも夢ではありません！
現在経営に悩んでいる人はもちろん、これから開業を考えている人にも使える内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください！
ほかにも、
の記事の中でご紹介しています。
実際の報酬や自宅サロンの経営方法が気になる人はこれらの記事にアクセスしてみてください！
エステサロンの開業を決めたら！オープンまでの流れはこれ！
自分の理想のエステサロンを経営するためには、まずは丁寧な下準備から始まります。
ここでは、エステサロンの開業までを以下の3つのポイントに分けてご紹介します！
- 開業を決めてからオープンまでのスケジュール
- エステサロンの開業成功の鍵はコンセプト作り
- 開業時のリスクは最小限に
開業を決めてからオープンまでのスケジュールはこんな感じ！
エステサロンのオープンまでにするべき事は多く、数カ月で簡単にできるものではありません。実際に動き出してから開業までは約半年～1年程度と言われていますが、成功するエステサロンはその前から下調べなどの準備を丁寧に行っています。
実際に開業を決めてから、オープンまでにやるべき事を簡単にご紹介します。
- 自分の得意なことを洗い出す／必要に応じて資格を取得する
- 自己資金の用意を始める
- 開業予定地の調査を始める
- コンセプト設定／事業計画書の作成を行う
- 開業資金を集める
- 店舗を決める
- 内装／外装工事
- 設備を入れる（大型）
- 備品を用意する
- サロンの内装を整える
- 必要な申請を行う
- 必要なタイミングで広報活動を開始
- 最終調整
- オープン！
こちらの記事でより詳しくご紹介していますが、大きな流れはこのようになります。工事などは基本的には業者に任せ、予算によってはほかの行程も外注できることは多くありますが、個人サロンであれば全て自身で準備する事業主も少なくはありません。
開業時の資金をできるだけ有効に使うためにも、できる部分はどんどん自分で開業準備を行いましょう。
エステサロンの開業成功の第一歩は的確なコンセプト！
コンセプトと事業計画書は開業までだけでなく、開業してからもエステサロンの経営の要になる部分です。
安定した経営のためには、ここで決めたこととそれを実行していく力が求められます。融資や助成金などを受けるためにも必要になりますので、ここでは絶対に手を抜かず、丁寧に作成しましょう。
これらは、成功するエステサロンを経営していくためのコンセプト作りに必要なポイントです。
- 商圏の調査
- サロン名やサロンイメージの確立
- 事業理念／経営方針／事業目標の設定
- 事業計画の設定
- ペルソナ（仮想客）の設定
- 資金管理／返済計画
- 開業までと開業後の予算管理
- メニュー+価格設定
- 必要な設備や内装、備品の洗い出しと見積を基にした予算設定
- 仕入れ先／取引先の決定
それぞれの項目で調査および決定するべきことはさらに細かく設定されていますが、詳細はこちらの記事の中でもご紹介していますので、ぜひご確認ください！
ほかにも、
の中でそれぞれご紹介していますので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね！
開業資金は自己資金優先！リスクは最小限に
開業資金は自分の理想をかなえるためにもできる限り用意しておきたい部分ですが、リスク回避のためにもシビアに考えたいポイントです。
開業に関わらず、事業を継続する際の資金には、
- 自己資金
- 融資などの借り入れ
- 助成金や補助金などの公的に受け取れるお金
と、大きく3つに分ける事ができます。
1つ目の自己資金は第一優先で用意したいものです。
3つ目も事業内容や運営方法、タイミングによっては受け取ることもできますが、気を付けたいのが2つ目の融資です。こちらは基本的には借金と同じですので返済の必要があります。
返済時には利息を合わせて支払う必要があり、返済のスケジュールに間に合わない場合、運営そのものへの影響も出てきます。万が一事業を継続できない場合も、融資の返済がなくなる事はありません。
そのため、融資は基本的には最小限に抑え、経営が軌道に乗ってからお金を掛けられるところにお金を掛けていきましょう。
経営を成功させるために！基本は小さく始めて大きく育てる！
エステサロンに限らず、初めての起業でいきなり大きな店舗で始めたり、あれもこれもと手を広げてしまうのは得策ではありません。
オープン前から一定数以上の来客が確定していない限りは、個人サロンや従業員2～3人程度の小規模サロンから始める事がおすすめです。
そうすることで、低リスク・低負担でも事業経営を安定させることで確実に利益を上げていくことができます。
個人サロンなどから事業拡大をするには以下の方法がおすすめです。
- 増員、メニュー内容の充実
- 同じ施術内容のサロンを増やす
- 違う施術内容のサロンを新たに作る
ここでは、この3つについて簡単にご紹介します。
既存エステサロン内での増員、メニューの内容を充実させる
こちらは今回ご紹介する事業拡大の方法の中では一番リスクが低いものです。
手技のみの施術内容からマシンを導入したり、人員を増やす事で、客数の増加や既存顧客の囲い込みにつながります。
客数が多く対応しきれない場合の対応策として、人員を増やしたり、営業時間や施術スペースを拡大することで、より多くのお客様に対応できます。
既存顧客に新たなメニューを提供することは、既存顧客が離れてしまうことを防止したり来店頻度を上げることにつながります。
サロンの立地を変えずに事業拡大を行う事は、資金面での負担が少ないことはもちろん、既存顧客にとっても違う店舗に行く必要がないため、この方法がおすすめです。
特に、新しいメニューなどを試験的に導入したり、人材開発を並行して行う事ができるため、エステサロンの店舗そのものを増やす前の準備段階としても有効な手段です。
既存エステサロンと同じ施術内容のサロンを増やす
こちらは単純に同じサービスを提供するエステサロンを増やす方法です。既存の店舗の近くに増やす場合、従業員の配置も比較的マネージしやすいことも大きな利点です。
同サービスでの事業拡大は、内装などメインコンセプトを引き継ぐことができ、従業員の研修などの負担も比較的少なく済ませることができます。
顧客満足度の底上げや一店舗あたりの負担の軽減、人材育成の効率化など利点も多くあるため、1店舗で顧客対応が回らなくなったときはこの方法での事業拡大がおすすめです。
既存エステサロンと違う施術内容のサロンを新たに作る
こちらは事業拡大の中では一番リスクは高いですが、事業の多角化は将来的なリスクヘッジとしては非常に有効な手段です。
基本的には、既存事業の延長線上にあるサービスを中心に事業を拡大していきます。例えば、
- 脱毛サロン－美肌ケア中心のエステサロン
- ピーリングの美肌ケアサロン－オイルマッサージ
- リラクゼーションサロンーメンズエステ併設サロン
- 毛穴ケアのフェイシャルサロン－美白特化のエステサロン
- ハンドケアのエステサロンーセルフエステ
これらのように既存の施術内容をさらに効果を高めるようなサービスや、1つの悩みが解決したときに新たに出てくる悩みを解決するようなサービスを提供します。
この方法はいきなり進めてしまってもよいですが、最初にご紹介したように既存店舗で新メニューとして試験導入したり、2つ目のようにサロンを増やし、メニューを分散させるのもおすすめです。そうすることで、本格的な事業拡大の前にお客様の意見を基にメニューの最終調整や修正を掛けることができます。
事業内容（施術内容）が違う新店舗を出店する場合、研修内容やサロンコンセプト、収支計画なども新たに設定するなどの負担は発生します。ですが、既存店舗が安定していれば、多少のリスクは問題なく実行まで移すことができます。
違うサービスを提供することはより多くの顧客の獲得はもちろん、事業運営のバランスもとりやすくなるため、最終的な事業拡大の方法としてはとてもおすすめです。
まとめ
今回は、エステ経営の始め方から事業を成功させるための方法までの一連の流れをご紹介しました。実際には、より多くの行程をはさむ必要はありますが、小さく始めて大きく育てる事が、事業を確実に成長させるためには最も確実な方法です。
これからエステサロンの開業を考えている人はもちろん、現在個人サロンを経営しているひとも、事業を拡大して収入アップすることは決してできない事ではありません。事業拡大を考えた時はぜひ、この記事を参考にして自身のエステサロンを大きく育てていってください！
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