エステ開業

エステサロン開業に必要な準備は?開業を決めてからオープンするまで

エステサロンを開業したい!開業する!と決めても、いきなり開業することはできません。どんなサロンにしたいのかを考え、資金や売上の見通しを立て、店舗や内装を決めたり…とやらなくてはいけない事がたくさんあります。

そして、エステサロンと行っても施術内容やあなたのセールスポイント、コンセプトに合わせて準備しなくてはいけない事は人によって少しずつ変わっていきます。

ここでは、一般的なエステサロンの開業準備として欠かせないことはもちろん、ちょっと気を付けていきたいポイントもまとめてご紹介していきます!コンセプトや事業計画に関係のないところはさらっと読み流しながら、エステサロンの開業準備の最初の一歩として参考にしてみてくださいね!

最初に把握したい!開業までのスケジュール!

今回、下記でご紹介するスケジュールは、貸店舗でのエステサロン開業の大まかな流れとなります。自宅サロンや間借り、出張型のエステを行う場合はまた違ったスケジュールになりますが、大枠は一緒なので開業するまでの流れを一度確認してみてくださいね!

  • ~1年前:コンセプトを決定
  • ~6か月前:事業計画書の作成(完成)
  • ~6か月前:サロンの物件探しを開始
  • ~5か月前:資金調達
  • ~4か月前:サロンの物件決定、内装業者決定
  • ~3か月前:物件の引き渡し~内装工事施工開始
  • ~2か月前:HP作成、開業日告知、販促活動開始
  • ~1か月前:内装完成、機材や備品、什器の運び込み
  • ~直前:開業届提出

ここまでが開業までの大きな流れです。あくまでも目安なので、実際には全体的にもう少し早く動く必要があったり、自宅サロンであれば物件探しの必要が無かったりします。するべきことを先に把握しある程度リサーチをしておけば、実際に動くときにスムーズに進める事が出来ます。

それぞれの項目の注意点や詳細は次から順番にご紹介していきます。

サロンのコンセプトを決める

エステサロンの開業を決めた時、一番最初に始める事がコンセプトの決定です。ふんわりとしたイメージだけでは残念ながら事業にならないので、この段階からかなり具体的に決めていきます。そして、このコンセプトがどれくらいしっかり決まっているかが、この後の開業準備は元より、今後の経営にも関わっていきますので、分からない時は調べながら進めていきましょう。

エステサロンのコンセプトは、お店の雰囲気だけでなく経営方針やターゲット、施術内容など多岐にわたります。実際に、最低限決めておきたい事は以下のとおりです。

  • 事業理念・経営方針
  • 事業目標
  • 事業としての社会的責任
  • 行動指針
  • 収支計画
  • ターゲット層と競合店
  • 提供するサービス内容を価格設定
  • エステサロンの開業場所
  • お客様にとってのお店の価値

などがありますが、内容は大きく3つに分けることができます。1つは、事業としての計画、2つ目はターゲット、3つ目がエステサロンから提供する価値となります。上記で提示しているリストからさらに細分化してより具体的なイメージを固めていきます。

もちろんお店の雰囲気など、ふんわりとしたイメージから始める事もとても大切です。まずは、あなた自身の夢や目標を書き出してみましょう。そこから、現実的な目標や計画に落とし込んで行きます。

事業計画書を作成する

事業計画書では始めに設定したコンセプトをもとに、分かりやすく文書化したり実際の数字に落とし込んでいきます。より現実的な計画書にするためには、コンセプトをもとにリサーチをしっかり行う事が重要です。事業計画書が達成可能で現実的な数字であれば、銀行などからの融資がスムーズに通りやすくなります。

必要な項目は以下の通りです。

  • 事業名=サロンの名前
  • 事業内容
  • 事業理念や経営計画
  • 施術内容と単価、原価
  • 物販の原価
  • 収入=客単価と月間客数
  • ターゲット層とマーケティング戦略
  • 競合店と自事業の強み
  • エステマシンや設備、物販の仕入れ先
  • 開業準備費
  • 開業後の固定費+変動費
  • 収支計画
  • 売上と利益率
  • 自己資金(貯金)
  • 融資の計画(銀行やその他公的融資)

実際にはこれらの項目をさらに詳細に記載して行きます。この事業計画書は融資を受ける為だけでなく今後の経営の基盤になるものですので、目標と現実的な数字を見極めながら作成してください。

どこでエステサロンを開業するのか

事業計画書が完成したら物件探しを開始します。物件の条件に合わせて注意事項やポイントがありますので、それぞれご紹介します。

貸店舗

貸店舗は店舗形態の中でも一番お金が掛かる店舗形態です。ここで気を付けたいのが、立地とターゲットがあっているか、予算はオーバーしていないか、借りる店舗の状態により内装にどれくらいお金が掛かるのかなどです。通いやすさと家賃や内装、外装に掛かる経費を年頭に入れたうえで探します。

貸店舗で予算を抑えたい方は居抜き物件がおすすめです。エステサロンの居抜きであれば、ある程度内装は整っているので、簡単な補修のみで済む場合があります。ただし、即決はせず、状態確認はしっかり行ってください。

間借り/シェアスペース

事業が安定するまでの仮の店舗として、副業でエステを開業したい事業者に近年人気なのが店舗やサロンスペースの間借りです。都度機材を運び込む事が出来るのであれば、予約がある時に場所の使用料を払うだけなので、家賃などの固定費がかなり安く済みます。ここでも重要なのが立地です。ターゲットに合わせて物件を探しましょう。

自宅サロンで開業

自宅サロンは家賃などの固定費が掛からない為、スペースがあれば充分に開業することが出来ます。気を付けたいポイントは以下の3つです。

  • 賃貸契約で営業禁止ではない
  • お客様と事業者のプライバシーが守られている
  • 仕事とプライベートの切り替えがしっかりとできる

自宅サロンでも内装工事や設備投資が必要な場合は多くあります。内装工事や使用可能電力の確認も、必要に応じて忘れずに確認してください。

出張型

女性専用や様々な事情でお店に行くことができないお客様をターゲットにした営業形態です。使用スペースや必要機材が少ない場合のみ、この形態での営業が可能になります。合わせて、車移動が必須になる場合がとても多いです。

そして、機材を運んだり移動の必要がありますので、体力に自身がある人限定になりやすいのも出張型の特徴です。

資金調達を開始する

物件探しを始めたら合わせてすぐに始めたいのが資金調達です。資金調達にはいくつかの方法があるので、予算や収支計画に合わせて自分にあった資金調達方法を確認します。

資金調達方法

  • 自己資金(貯金)
  • 銀行の融資
  • 公的機関の融資・借り入れ
  • 家族・友人からの借り入れ

現実的なのは自己資金と銀行の融資、公的機関からの借り入れです。融資や借り入れを受ける場合は、返済計画と事業計画書を持ち込んだうえでいくつかの機関の審査を受けましょう。利子や返済期限が現実的でない場合もありますので、慎重に決定します。

開業届を出した後であれば、小規模企業共済への加入が可能なので、開業後の借り入れを考えている方はこちらも検討してみてください。

内装工事からお店づくりまで

物件が何となく決まってきたら、受け渡しと同時に工事が始められるようにすぐに始めたい内装工事。物件探しと同時に内装業者、外装業者を数社選んで、条件や予算の相談、見積を確認します。

内装工事が完了したら順次必要な設備を搬入していきます。備品や消耗品なども準備しますが、内装工事完了の目安は開業1か月前、大きい設備は2週間前まで、最終確認は1週間前に余裕をもって終わらせます、

一人で開業する場合は、最後の販促活動や公的書類の確認等でバタバタしてしまいますので出来るだけ早めに終わらせて置くと、不測の事態にも慌てることなく対応出来ます。スタッフを一人以上採用する場合もスタッフ研修の必要があるので、必要機材は早めに入れて研修が出来る環境を整えましょう。

告知開始

開業1か月前からオープンの告知を開始します。集客方法にはいくつかの方法があります。ターゲット層に合わせて手法を考える必要はありますが、色々な媒体で広告を出したり、告知を行う事でより効果的に集客を行う事が出来ます。

活用したい媒体

  • SNS
  • ホームページの作成
  • ブログ
  • 地方のフリーペーパー
  • チラシ(ターゲット層に合う施設や店舗に置かせてもらう)
  • 専用の予約サイト

SNSなどのインターネット上の媒体は自分で行えば広告費を抑える事ができますが、SNSの運用が苦手であれば、専用のアプリをつかったりSNSの代行運用サービスなどもあります。連絡先やホームページのURLの掲載、ホームページの予約ページの作成は忘れずに行います。

チラシやフリーペーパーも広告費としてはかなり抑える事が出来ますが、大手の予約サイトの利用は広告費としては比較的高額になる場合もありますので、予算と相談しながら広告の媒体を決定しましょう。

オープン準備

告知開始と共にスタートするのが、最後のオープン準備です。サロンの設備、備品、消耗品の最終確認やスタッフの採用・研修を行います。この段階では、サロンにはいつお客様が入ってもいい状態にしておきましょう。

開業に伴う諸届もこのタイミングで行います。忘れてはいけないのが、開業届、青色申告承認証、屋号の銀行口座の作成、保健所への届出や消防設備の確認などがあります。施術内容や営業場所によっては忘れてはいけない物がありますので、必ず事前に確認しておきましょう。

まとめ

ここまでで、オープン直前までの流れを一気にご紹介しました。

ここで書いているのはあくまでも大枠でやるべき事です。お店の規模や予算に応じてプロに任せたり自分で出来る所は自分で進めていきます。エステサロンの営業が長続きするかどうかは何よりもまず、コンセプトと事業計画書に掛かっていると言っても過言ではありません。

まずはざっくりでもいいので、あなたが作りたいお店をイメージして書き出して見てください!そこに肉付けをして、現実的なエステサロンの形や目標を定めていきます。この最初のイメージが、あなたの理想のエステサロン開業の第一歩です!ぜひ、あなたの理想のエステサロンを成功させてくださいね!

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