自宅サロンは開業のハードルそのものは低いですが、新規顧客獲得の難易度が高いのが特徴です。新規顧客の獲得が大変な理由の1つとして、来店そのものが「怖い」と思われていることがあげられます。
テナントなどよりも開業のハードルが低く、資格などが必須ではない「エステ」や「自宅サロン」は、トラブルや犯罪を憂慮し避けるお客様が多いことが現状です。
そこで今回は、お客様に少しでも安心して自宅サロンに来ていただくポイントを以下の4つに分けてご紹介します。
- 情報は明確にわかりやすく提示する
- まずは知ってもらい、目に触れる機会を増やす
- 宣伝や広告はしっかり戦略的に
- お互いのために防犯対策はしっかりと
それぞれのポイントでお客様が見るところは違いますが、お客様に安心して来店してただくため、そして行ってみたいと思っていただくためというところは共通しています。
現在自宅サロンの集客に悩んでいる人や、これから自宅サロンの開業を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
情報はクリアに!最低限の情報はしっかり提示する
テナントのエステサロンでもいえることですが、初めて行くサロンがどんなところなのか、信用できるのか、どんな効果が期待できるのかなど、不安に思っているお客様は多くいます。
ホームページやSNSなどを開設する際は、必ず下記の情報を掲載しておきましょう。
- 住所
- 連絡先(メール・メッセンジャーなど)
- オーナー(施術者)自身の情報
- サロンの内観・外観
これらのポイントを順に紹介します。
ホームページ作成そのものについてはこちらの記事をチェックしてみてください!
住所は必ず掲載する
住所の掲載に戸惑う人も多いかと思いますが、サロンを経営するのであれば住所の公開は必須です。法律で定められていることもありますが、住所非公開のサロンでは、お客様も不安になってしまいます。住所を大々的に公開することに不安があれば、ホームページのみで掲載するなどでも問題ありません。
連絡方法は複数用意する
連絡方法は、最低2つ以上を用意しましょう。複数の選択肢があれば、お客様にとって一番便利な手段を選ぶことが可能です。
SNSなどからダイレクトメッセージを頂く場合もありますので、そちらもこまめにチェックするようにしましょう。
オーナーの施術者としての情報は必ず提示する
サロン情報と同等かそれ以上にしっかりを提示したいのが、オーナー(施術者)自身の情報です。サロンの種類にもよりますが、基本的に自宅サロン開設に特別な資格は必要ありません。ですが、エステの資格の種類は数多くありますので、資格は全て正確に記載しましょう。そして、実務経験もしっかり記載しましょう。
顔写真はできれば笑顔のアップが望ましいです。ほかにも施術中の写真などがあればサロンの紹介写真などと合わせて掲載することでイメージがつきやすくなるのでおすすめです。
サロンそのものの外観、内観も掲載
サロンの内観と外観の写真は積極的に掲載しましょう。もちろんプライバシー保護なども考える必要がありますが、お客様に安心してエステに来ていただくためにも、できる限り公開しましょう。
無理な勧誘は避けて「怖い」を払拭する
自宅サロンだけでなく多くのエステサロンなどで無理な勧誘やトラブルも多く、エステから足が遠のいてしまう原因の1つとなっています。
ここでは、
- 無理のないおすすめの仕方
- 安心して契約ができるシステム作り
についてご紹介ます。
無理のないおすすめでお客様に安心して頂く
例えば、少し高額ではあるがおすすめのメニューがある場合、他との違いを説明したうえで、不必要に押し付けない、論理的に説明することを意識しましょう。そして、合わせてお客様に提案できるメニューを複数用意し、必ず選択肢を用意します。それぞれのメニューや契約、物販に対してのメリットデメリットは必ず正直に伝えましょう。
決して行っては行けないのが、”それを選ばなければお客様は~なれない。~なってしまう。”など、お客様に対してネガティブな発言をすることです。インターネットが発達した現代では少なくなってはいますが、自宅サロンなどの小規模な個人サロンではいまだにそう言った接客スタイルのお店も多く、お客様が敬遠してしまう理由の1つになっています。
お客様が安心できるシステムを作る
お客様に期限付きの契約をおすすめしたり、複数回分で安くなるような契約をおすすめしたい場合、サロンやお客様の都合で来店が難しくなる可能性や契約が高額になってしまう可能性があります。その場合、途中解約でキャンセル料が高額で結局戻ってこなかったり、解約不可になっているエステサロンも多くあります。
もし、そのようなプランを作る場合は、お客様もサロンも損をしないシステムを作った上でのプランにし、それをホームページなどの広告やサロン内で明示しましょう。例えば、
- 〇か月プラン:予約保障、翌月(or 期限後の繰り越しOK)キャンセル料は施術一回分
- 5回分の回数券:通常の来店よりもX%お得。通えなくなった分は返金
などです。契約したほうがお客様にとってお得でも、高額なプランは不安になってしまうお客様も多いです。これらのプランやメニュー、物販はあくまでも存在をお知らせするにとどめ、これを選んだほうがいい!など、強い勧誘にならないよう注意しましょう。
怖くて行けないを払拭!行って見たくなる内装作りと宣伝方法
自宅サロンのなかには、生活感が漂っていたり、雰囲気が作りこまれていないところも数多くあります。ですが、自宅サロンだからこそ魅力的なサロンをしっかり作って、しっかり宣伝していくことが重要です。
行きたいサロンを作るコツ、宣伝方法は下記の通りです。
- サロンになる部屋はしっかり選ぶ
- 内装は丁寧に作りこむ
- 自宅サロンの魅力は戦略的に宣伝する
これらのポイントを以下で詳しくご紹介します。
サロンにする部屋の選びかた
自宅サロンを開業する際、物件にもよりますが基本的には一番使いやすい部屋や、現在空き部屋になっている部屋を使うことが多いかと思います。ですが、短期間での開業や趣味程度での営業しか考えていない場合を除き、どの部屋がベストかはしっかり考えたうえで決定すべきです。
こちらでは、それぞれの間取りに合わせた自宅サロンの作り方をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
内装はコンセプトに合わせて丁寧に作りこむ
サロンを開業する際、どんなサロンにするのかなどのコンセプトを含めた事業計画書を作成します。しかし、自宅サロンだから「アットホーム」などのコンセプトにしたり、内装にこだわらなかった結果、生活感が目立ちエステサロンの特別感や非日常感がなくなってしまうことが多々あります。
それぞれのコンセプトに合わせて内装は丁寧に作りこむのが理想です。予算に余裕があればプロにある程度頼んでしまうこともできますが、少ない予算でもDIYや工夫次第で理想の内装やインテリアを作ることは可能です。
こちらでは、自宅サロンのインテリアについてご紹介していますので、チェックしてみてください。
自宅サロンの魅力をしっかり宣伝する
自宅サロンは、安全面や信頼面で来店へのハードルが高くなりがちです。自宅サロンだからこそ、SNSやホームページを開設ししっかり運用することで、サロンの魅力を伝えていきましょう。
施術動画や、before/afterの写真はもちろん、しっかりこだわった内装や外装の写真なども合わせて掲載すると、お客様も来店へのハードルが下がります。
ブランディングから宣伝まで丁寧に行うことをおすすめします。
こちらの記事ではインスタの運用についてご紹介しています。広告や宣伝の方法に不安がある人はぜひチェックしてみてください。
防犯対策はしっかり、分かりやすくがポイント!
自宅サロンでの防犯対策はお客様だけでは無くサロンにもメリットが多くあります。全てを明示する必要はありませんが、ここまでやっている、という事をお客様など外部に提示することで、犯罪や無用なトラブルへの抑止にもつながります。
おすすめの防犯対策は以下の5つです。
- 防犯カメラ
- セコムなどのセキュリティ会社との契約
- 窓はすりガラスになるステッカーなどでのぞき見防止
- 問い合わせは基本メールやメッセージで対応
- 電話やメールは防犯の為、保管、録音している事を明示する
以上のポイントを順に詳しくご紹介します。
防犯カメラ
防犯カメラは自宅の入口、サロン内にあると安心ですが、施術内容によってサロン内の防犯カメラ設置が難しい場合は部屋の出入口やお客様の貴重品を置く場所、サロンの重要書類や金庫などがカバーできるように設置しましょう。
セキュリティ会社の契約
お客様の安全や安心のために、セキュリティ会社との契約がおすすめです。お客様をはじめとした不特定多数の人間の出入りがあることや、サロンの住所やオーナーの顔写真などを掲載することもあり、自身の安全確保の選択肢の一つとしても使えます。
そして、セキュリティ会社と契約した場合、玄関などにその旨を伝えるステッカーなどを張り付けることは、お客様へのアピールにもなります。
窓はすりガラスに変更
自宅の窓が普通の窓だった場合、すりガラスに変更しましょう。ただ、窓そのものを取り替えるのは費用がかさんでしまったり、賃貸で難しい場合もあります。現在は防犯用などで簡単に張り付けられるステッカータイプのものも多く販売されています。マジックミラーやデザイン性のあるシートなども販売されていますので、ぜひ、サロンに合う1枚を選んでみてください!
コンタクトは電話以外を基本に
電話番号の情報開示は一般的ではありますし、事業用の電話を契約すればセキュリティ管理も比較的簡単にできます。ですが、個人サロンであれば施術中の対応が難しいことも多々あります。
電話番号を掲載する場合は、”施術中の対応はできない”こと、”営業時間のみの対応になる”ことはしっかりと明記しましょう。これは、自宅サロンだからこそ、オンオフをしっかりと切り替えるためにも必要な方法です。
問い合わせを含めた電話やメールの記録は必ず保管
電話やメールなどで万が一トラブルが発生した場合、事実確認のために必ず録音、保存を基本としましょう。対外的にはサービス向上のためとしても問題ありません。やり取りを録音、保存をしたうえでその旨を公表することで、トラブル抑止にもなります。
まとめ
今回は、自宅サロンへの”怖い”や”不安”なイメージを払拭するためのポイントを4つに分けてご紹介しました。
テナントよりも開業が安易な分、社会的信用を得るのは決して簡単ではありません。お客様が安心して、且つ前向きに来店したくなる自宅サロンを作るためにも、ぜひ、この記事を参考に、自分に合ったサロンを作り上げてください!
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